Abstract mountain


My Gym My Village豊洲 園庭デザイン
柔らかな山 Abstract mountain

自然のもつ造形や色彩を抽象化することで、この遊具をデザインしました。子供たちの空間認識能力や色彩感覚などの感性が豊かに育まれる余地をつくっています。
敷地の外からも良く見える、この柔らかな山は、一見本当に土を盛ってできた築山のように見えます。近づいてよく見ると人工物であることがわかってきます。本当に土じゃないのか触ってみたくなります。触ると、弾性のあるゴムの感触があり、踏んでみたくなります。なめらかな斜面を、登ってみたり駆け下りてみたりしたくなります。頂上から眺めると、まるで大人の目線の高さに駆け上がったかのような気持ちです。シンプルな形ですが、少しずつ、様々な遊びを誘発します。
黄土色の築山は目につきやすいと同時に、広い芝生広場や広場を彩る豊かな植栽とも調和したランドスケープとなっています。

My Gym公式サイト
https://www.mygym.jp/

text by shingei katsu + fumika morito.
photo by fumika morito.

Ichinoseki Kunpu Noen


一関 薫風農園 リノベーション
岩手県一関市

平泉の大工さんやクライアントと相談しながら作り上げた、築40年の木造家屋のリノベーション計画。
母屋にあるキッチンは、見せる収納を多く取り入れた、明るく開放的な料理作家の仕事場となった。キッチン天井の照明器具は一関の夜空に広がる星座を意識したデザインとし、遊び心も取り入れた。隣り合う食品庫にもシンクを設け、下ごしらえなどがしやすいようにしている。
浴室は底上げして入口部の段差を減らすとともに、冬でも暖かいように電気式床暖房を設置した。長年使用されていた檜葉の浴槽は鉋掛けして再利用している。
新旧が随所で交わるこの家にて、更なる年月が編まれることを願っている。

料理作家・豊村薫さんの『薫風農園』
https://kunpu-noen.com/

『ミセス』2019年7月号掲載
https://mrsplus.net/lifestyle/私の台所/
『天然生活』2019年11月号掲載
https://tennenseikatsu.jp/_ct/17303494

photo by fumika morito.

Colorful Grid


Colorful grid / 建築体験ワークショップ Architecture Experience in Wa Meets Jazz 2018
ARCHITECTS STUDIO JAPAN + 2.5 architects
増上寺光摂殿エントランス

無限に広がる方眼紙のようなグリッド(格子)を思い思いの色に塗ってもらうことで、色の集合によってインスタレーション空間を作り上げるワークショップ。
建築体験の初源的要素である色彩と空間とに焦点を当てて、グリッド・ペイントを通じて建築空間を感じる感受性を養うことを目指した。
参加者は画材を使用して、配布された方眼用紙に自由に着彩。これらを列柱に貼ってゆくことで、グリッドの空間性と、人々の感性の多様性を可視化してゆく。

http://wameetsjazz.com/

text by shingei katsu.
photo by fumika morito.

Kakegawa Sakei


「掛川茶景」 for Kakegawa Chaennale 2018

茶畑の形は、長い間人々が地形と寄り添いながら築いてきたと思わせる魅力がある。
その美しい茶畑の風景を、掛川市内北から南まで撮影して回り、絵巻物として編成。のれんのように駅前の施設に掲げた。
全長21.5mの大のれんの下を通り、茶畑を揺らす風を想起してほしい。

掛川駅前we+138にて期間限定展示
https://www.chaennale.jp

by fumika morito.

日仏建築文化交流展 2018 Communication Beyond Words


日仏建築文化交流展2018 “Communication Beyond Words” 8/4-22 於 ASJ TOKYO CELL
日本とフランスの建築家による展覧会 + 住宅デザインのための公開ワークショップ
A.P.arts(フランス) × 2.5 architects(日本)
Buzzo Spinelli(フランス) × 高塚章夫(日本)
Muoto(フランス) × 島田陽(日本)

日本とフランスの友好160 周年を記念した、建築を通した文化交流プログラム。
両国から3組ずつの若手建築家が参加し、1組ずつペアを組んで、住宅デザインに向けた共同ワークショップを開催。その模様を随時公開しながら、異国間の共同デザインの可能性や、建築設計の面白さを展示空間に表現した。

本展では、模型やパネルの展示だけでなく、フランス現地で撮り下ろされた出展建築家の作品映像やインタビュー映像、さらに作品以外でそれぞれの思想的背景を表現するディスプレイ展示によって作家の特質を多彩に魅せた。
本展終了後には、ワークショップのペアごとに実際の日本の敷地・施主に対して住宅の設計案を提案し、来年の実現に向けて共同する。

http://www.adan.or.jp/news/event/2100
https://corporate.asj-net.com/culture/event20180804

Tsumi-ki


“Tsumi-ki” for Re-sohko exhibition design competition

森が家具になるまで
1本の杉の木が、伐採され、製材され、圧縮され家具となってゆく過程を、展示空間としてデザインしました。
1つ1つの什器は、圧縮率の異なる木材やまだ製材されていない丸太等を積み重ねています。杉の森が家具になるまでの間に経てきた様々な工程や、材料が圧縮される様を視覚的に表現しています。
製材の際に不要となる杉枝も利用し、エントランスや展示空間に活け、整然と並ぶ杉の森の象徴として生き返らせます。屋外のテラスにもベンチである什器を設置して、まちへ開放し、展示に興味を持ってもらうきっかけの場としました。

images and text by fumika morito + shingei katsu.

Bug Temple

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蟲寺

 最小限の宗教施設としての寺:「蟲寺」の計画である。「縮小の美学」を体現する人外の生命体である「虫」は、微視的世界を司る者として、ひとつの象徴的存在たり得るのではないかと考えた。
 大地に蔓延る幾万もの虫たちの生命を集合体的に捉えて「蟲」と呼ぶこととする。「蟲寺」には蟲の微視的世界を四面の障子絵として表現した「蟲界曼荼羅」や、玉虫の標本を本尊とした「玉蟲厨子」等を設置し、最小限の宗教空間でありながらも、仏教の様々な儀式になぞらえた行事が行える「方丈」として計画する。会期中を通して行われる行事や、盂蘭盆会の頃に行われる特別行事を通じて、越後妻有を生きる「蟲」の世界を、来訪者が五感を通して様々な形で体験してもらう空間を提案する。

by fumika morito + shingei katsu.

Chatsumi An



茶積庵 for Kakegawa Chaennale 2017

静岡県掛川市の土と市民から提供される茶殻を使用し、「お茶の葉入り日干しレンガ」を作製した。これをを積み上げて構造物とし、青空茶室として掛川市庁舎前に屋外展示を行った。
茶殻の収集のために市民への呼びかけから始まり、500 個を超えるひとつひとつのレンガの作製も市民の参加によるものである。
「お茶の葉入り日干しレンガ」という新しいマテリアル開発のために、度重なる試作と強度実験を行った。
このプロジェクトはADAN Architects of the Year 2017「越境プロジェクト」展にも展示された。

http://www.adan.or.jp/news/event/1832

建築設計06「越境プロジェクトを求めて」掲載
http://www.store.adan.or.jp/items/10194166
JIA ゴールデンキューブ賞2019/2020 組織部門 特別賞受賞
http://www.jiagoldencubes.com/result.html

by fumika morito.

UBARA BEACHOUSE


UBARA BEACHOUSE 鵜原ビーチハウス
Julian Worrall Spaces + 2.5 architects

site area: 95.13m2
building area: 55.60m2
gross floor area: 98.32m2
number of stories: 2

日本に住むオーストラリア人の兄弟夫妻がその両親や家族とともに余暇を過ごすための別荘として計画された。敷地は成田空港からも近い千葉の外房の地、太平洋に面した海岸沿いにある。敷地眼下に広がる海の眺望を最大に取り入れつつ、家族それぞれが静かに過ごす事のできる空間を計画した。

建築は、過酷な自然環境と対峙する海岸に置かれたキューブが家族を包み込むイメージからスタートした。そのキューブをGLより+約3000浮いた空中に鉄骨と木の混構造の架構として配し、南西方向に大開口を設けることで海の眺望を最大限に生かした。また、水平線の彼方には兄弟夫婦の故郷オーストラリアが位置する。
この海へと開かれたキューブはリビングスペースであり、建築の中心的空間となっている。キューブの周囲へ補助的空間を付加し、多角形とキューブの複合した形態となった。この形態は施主家族、兄ジュリアンと弟ステファンの空間への好みの「複合と対立」を表現しているとも言えるだろう。兄ジュリアンは幾何学的形態への好みと、クロウズ・ネスト的な小空間への好みを表明していた。一方で、弟ステファンは、空間の最大化を常に理想としており、1ミリでも天井を高く、また可能な限り空間を遮る要素を減らすことを要求した。その結果、リビング上部へのロフトや、そこから潜戸を抜けて出る小さなルーフテラス、リビンクに隣接するキッチン、小さな三角形のバルコニー、本棚スペース、そういった小空間がそれぞれの空間性を保ちながらもリビングと連続的に接続する内部空間となった。下階の二つの寝室や、浴室、トイレ等も鉄骨階段のある土間の吹き抜けを介し、上階の大空間と一体化する。小空間を大事にしつつもキューブによって立体的に大きな気積を成立させることで、ミニマムだが窮屈さを感じさせない建築を実現した。
外装は、海からの絶え間ない潮風や砂といった厳しい自然環境への応答として、鵜原の伝統的漁村や海岸部のインフラ設備から着想を得て、焼杉及び亜鉛鍍金処理した鋼材を用い、バナキュラーの現代的実践を目指した。

このプロジェクトで挑戦したこととして、建築を介したコミュニケーションの新しい形態の模索がある。小さな建築が完成するまでに膨大なやり取りが行われ、沢山の人々が関わることは世界中で度々起こっていることだろうし、建築家にとっても珍しいことではない。しかしやり取りの軌跡や感情はその家族にとって一度きりのものであり、建築体験の重要な部分であると言えるのではないか。コミュニケーションのプロセスを通じた建築体験を、どのように記録し、後世に伝達することができるのか。
1つの試みは、和室の寝室に設置した「鵜原ユートピア」と題した障子絵の製作である。「鵜原理想郷」とは敷地付近にある実際の地名だ。都市史学者である兄とアートコレクターである弟の両者に捧げるトリビュートとして製作した、建築表現と芸術表現の混紡としての作品である。すでに一種の職人術と化してしまった手描きによる建築図面表現を用い、敷地環境を緻密なドローイングとして描き出した。竣工時の集落と建築の姿を書き留めた記録でもあるこの障子絵は、昼は外の光によって浮かび上がり、夜は行灯のように灯る。

2020年3月21日 テレビ朝日「渡辺篤史の建もの探訪」放送
https://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/
Design Anthology Asia Edition Issue 24 掲載
https://designanthologymag.com/product/design-anthology-24
architecturephoto.net 掲載
https://architecturephoto.net/90477/

photo by fumika morito.
text by fumika morito + shingei katsu.

Summerium & Winterium

winteriumsummerium
Summerium

冬の間にしか存在しえない、雪と氷の建築物を建てることを考えた。建物そのものは暖かくなると溶けて水になり、消失する。建物を形作る一つ一つの氷塊の中に、「夏」が封じ込められ、保管されている。
「夏」の保管庫のような、小さな倉庫、あるいは博物館を計画する。雪と同化したかまくらのような小さな建物の中に入ると、凍らせた「夏」の標本が内部空間にびっしりと詰まっている。止められた「夏」の時間、それは過ぎ去った季節の残骸でもあり、再び巡り来る季節の予兆でもある。
抗いえない季節の実在とともに、その儚さをも表現するものとして、「Summerium」と名付けられた氷の建築物を提案する。
展示物を内包した氷ブロックを作成し、石造建築物のようにそれらを積み上げて雪原に氷の建築物を建てる。氷の建築物の外観はかまくらのように、雪に埋もれて雪原と同化している。

Winterium

建物内の空間の中に「冬」を監禁することを考えた。建物より一回り小さい立方体を設置し、その中に「冬」を充填し、閉じ込める。そこは「冬」を保管する倉庫であり、また「冬」という季節の一つの標本を展示する展示室でもある。
永遠に続くかと思われた「冬」がいつの間にか消え去って季節が巡り、春が過ぎ去り、そして夏が来た時、この標本化された「冬」は季節の移ろいやすさを映す鏡として、あるいは永い「冬」を象徴する記号として鑑賞者の目前に置かれる。
「Winterium」と名付けた、仄暗く、そして白い「冬」の塊が閉じ込められた空間の提案である。
建物の内部に入ると、白い部屋の四周を巡ってこの部屋に閉じ込められた「冬」の景色を観察することができる。「冬」の部屋には立ち入ることはできず、四周から、あるいは階段を上って少し上から観察するのみであるが、霧の冷気が手の届かない「冬」の気配を伝えてくる。

by fumika morito + shingei katsu.

House of Takamori in Totsukawa Village


高森のいえ(一般向け住宅棟・ふれあい交流センター棟・センター広場・雁木棟)
Architects Atelier Ryo Abe with 2.5 architects

site area: 244.24m2(一般向け住宅棟) 719.66m2(ふれあい交流センター棟) 552.60m2(センター広場・雁木棟)
building area: 147.96m2(一般向け住宅棟) 209.30m2(ふれあい交流センター棟) 79.58m2(センター広場・雁木棟)
gross floor area: 128.07m2(一般向け住宅棟) 191.13m2(ふれあい交流センター棟)
number of story: 1

人口減少と過疎高齢化という問題を解決するために計画された、住宅と高齢者福祉施設の中間的形態を目指した村営施設のうち、一般向け住宅、ふれあい交流センターおよびセンター広場、広場を取り囲む雁木棟を担当した。
ふれあい交流センター棟は高森集落の核として位置づけられたセンター広場に面してわずかに弧を描いた軒下空間をつくりだしている。
集落の日常的な交流や協働、高齢者のショートステイ等にも利用される。
一般向け住宅棟(子育て世帯用)は高齢者の共用スペースを軒下空間にあわせ持ち中庭とセンター広場を結びつける。
集落景観の背景となるような外観を心がけ、詳細部で公と私の空間の違いを表現している。

新建築 2018年2月号掲載
http://www.japan-architect.co.jp/jp/works/index.php?book_cd=101802&pos=7&from=backnumber

photo by fumika morito.
 

Taiwan Tainan Chinatown Park District Planning Competition


台南にある李祖原が設計した巨大商業施設である中国城を取り壊し、広場をつくるという国際コンペ計画案。
跡地を台南の地にふさわしい水と緑とがあふれる広場とすることを目指した。
ガジュマルの樹を中心とした台南特有の樹種を活かし、樹が寄生して自然の日よけとなる事を想定してフレーム状の構造体を広場各所に設け、
また広場地下の空間と地上とが一体となって広場空間を構成するように、サンクンガーデンを設けている。
広場に隣接する中正路・海安路の緑化計画としては、台湾特有の樹種である鳳凰樹等を中心として計画し、
海安路沿いの歩行者エリアにはアクティビティと同時に緑化壁や緑化屋根としても使用できるような屋根や舞台状、壁状の構造体を設けた。

by fumika morito + shingei katsu.

Kozoji New town Vacant House Renovation Competition

kozoji
新しい高蔵寺の住まい方 ―年配者と学生がシェアしあう共同住宅―

高蔵寺ニュータウンでは「エンプティ・ネスト」、子供たちが独立してしまって、もう住んでいない世帯が増えていると知りました。
ニュータウンの高齢化が進んでいく中で、空家やそういった世帯の住宅の空き部屋を活用することが 高蔵寺ニュータウンの再活性化につながるのではないかと考えました。
このリノベーション案は、子供が独立してしまい同居していない夫婦・老人と、近隣の大学に通う大学生とが同居できるシェア住宅へと、空家を改修する計画案です。
シェア住宅に住むメリットは様々ありますが、共有することにより生まれる世代間・住人間の交流が、地域の活性化、住人の生活環境自体にとって、良い影響を与えることを期待しています。
高蔵寺再生のモデルケースとなる、新しい暮らし方を提案する住宅へとリノベーションします。

by fumika morito + shingei katsu.